Hondaセーフティナビと停止車両評価を介護予防事業に参加する高齢者の皆様へ

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●地域の集会所(サロン)での介護予防事業に運転能力を確かめる機会を!

新型コロナウイルス感染拡大で、慎重な行動が求められています。安全にスムーズに生活のための運転をしていただくことが必要だと考えています。しかし、マスメディアで報道されるニュースは高齢ドライバーの踏み間違いやはみ出しによる衝突事故、追突事故が後を絶ちません。高齢者の運転には非常にセンシティブになっているかも知れないですね。ですが、高齢者は下記の図を見ていただいても分かるように移民を積極的に受け入れていないわが国は、総人口が減り続けて高齢化率は上昇する。子供は減少し生産年齢人口が先細っていく。非常に危険な傾向であることは見てお分かりだと思います。わが国はますます高齢化率の上昇と高齢ドライバーの増加、地方では公共交通機関の利用が難しく、商店街の賑わいは無く郊外の大型店舗のみ人が集まる。買い物もしかりですが、通院や地域との交流など普通に生活するためには、車の運転がどうしても必要となるのです。

2022年度厚生労働省HP「わが国の人口について」より

 

●高齢ドライバーには学び直しの機会を!

だからこそ、高齢者講習までの間の運転能力を確かめる機会が必要だと考えています。運転免許更新までの期間こそ、谷間の支援が必要だといえます。実は、そんなに簡単なことではないことだと理解していますが、運転能力について体験する機会があれば、気づきが自身の能力について理解に繋がります。そして、現在所有しているお車を衝突回避やセンサー、緊急ブレーキアシスト安全機能が装備されたサポートカーに買換えなどのご検討も安全運転のために必要かと思います。無理に現状を押し通すことではなく、安全装備が充実した車に乗ることや、自身の筋力や瞬発力、危険予測能力を磨くことも大切な要素と思います。

これから益々増える高齢者の生活課題では、サービスを提供することで解決しようとすると財源が難しくなり、若者の負担ばかりが増えてしまいます。できる限り安全に自立した生活を営んでいただく仕組みが必要です。それは、地域の集会所などで定期的に行われている介護予防教室を利用した運転能力の確かめプログラムを上乗せすることを提唱します。

●運転するということは自分の運転に責任を持つこと

一旦、ハンドルを握れば障がいがあろうか無かろうか、高齢であろうか若かろうか、関係ないですね。ドライバーとしての安全運転に対する責任があります。これは、一緒に活動している本田技研工業株式会社安全運転普及本部の方も常日頃から仰っていることです。私もそう思います。私事で申し訳ないですが、父親も昭和44年に自分の不注意で交通事故(単独事故)でこの世を去りました。人ごとではないので、敢えて自分の運転技術を過信せず、安全運転を心がけたいと思います。その一助となるのが、運転シミュレーターだろうと思います。

 

●Hondaセーフティナビを活用する!

弊社には、Hondaセーフティナビ(1画面)があります。何故、あるかというと創業時に県の補助金とあわせてふるさと納税でのクラウドファンディングでご支援いただいたためです。これはよく出来たシミュレーターで、高齢ドライバーの危険予測能力の確かめや、安全な運転のための操作能力なども実車に近い形で再現されています。しかし、ペダルやハンドルなどはゲーム機の応用のため、実際の車とはちょっと違うので違和感を感じる方や身体が動かないのに画面が動くことでの錯覚で、気分の悪さを訴える方もいらしゃいます。これはシミュレーターの特性であるので、ある程度の再現性であるとお考えいただければと思います。そのような特性がありますが、示される色に応じたペダルの反応検査や、ハンドル操作検査は注意や画面の認知において有効なプログラムで構成されているので、注意の持続にムラがあったり、発見して素早く対応することが難しい場合などが分かる仕組みとなっています。

そして、総合学習体験としての市街地走行が設定されていますので、一連の検査とこのプログラムを行っていただくと運転能力の評価が示されます。ただ、1度キリで決めつけるのは良くないと考えています。はじめてゲーム機に座ってレースしてみたとしてイメージしてくださいね、失敗の連続ですから2度3度とする内に慣れてきて操作感覚を体得するのです。シミュレーターの体験で大切なのは、「はじめての操作体験で決めつけない」ということです。

もう一つご紹介したいのが、「停止車両評価」です。

弊社のホームページcolumnでも何度も記事にしていますが、改めてお伝えします。動かさない車で運転に必要な操作能力や車両感覚を確認することが出来る手法で、本田技研工業株式会社安全運転普及本部と共に四国運転リハプロジェクトで開発させていただきました。開発のプロジェクトリーダーを任されていたので、メンバーの意見を聞くと一番いいのが実際に運転してもらって評価すること、しかし教習所との連携が常に出来るものではなく、地域課題にもなっているとのことでした。では、動かさない車なら病院や施設内でもできますか?という安全運転普及本部の方やインストラクターの方のひと言で、「確かに!動かさない車ならできそう」っていうことで、Hondaの交通教育プログラムの一部を活用させていただき、片麻痺を想定してその動作や指示、評価方法などを作り上げたもので、最近少し全国でお使いいただける病院が増えてきたようです。嬉しい限りです。下記写真は、車両感覚を測定していますが、車が止まっていても車外にある目印を動かすと車両感覚は再現できることを突き詰めました。しかし、車種によって異なる感覚であるので、車体に貫入しなければ良いという大まかな取り決めで、2度3度と行ってそれでもエラーがでることが問題と考えよう!とした次第です。高齢ドライバーには、車庫入れが苦手で車両感覚が掴めていない、特にタイヤ位置があまり分からないという方もいらっしゃいます。特にこの評価方法を体験していただきたいですね。また、アクセルとブレーキの踏み間違いも良くあることで、足の位置やしっかりと足を上げて踏み直す感覚を鍛えることも事故防止の一助となるかと思います。

是非とも弊社のHondaセーフティナビを高齢ドライバーの皆様の運転能力評価にご活用下さい。

 

 

 

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